ジェンダー・マネジメント&イノベーションなぜ、日本で女性のトップ・マネジメントが少ないか、どうすれば前向きに解決できるかの視点を提供する/2時間~4時間
こんな課題に対する研修です
この日本の課題は30年、否、50年にわたって同じ課題に向き合っています。スイスにある「世界経済フォーラム」が公表しているジェンダーギャップ指数(GGI)によると、2023年は日本は146か国中125位で「政治」「経済」の値が低くなっています。教育では女性の方が男性よりも高学歴ですが、OECDの報告によれば、男女間の給与格差は、40歳以上では40%もあり、昇進も難しく、上場企業の女性の役員は5%で、OECD加盟国では最も低いレベルです。ワークライフバランスについても課題が多く、女性の働きやすさでも、29か国中27位(2024年)で低レベルです。また、社会制度的にも多くの問題点が指摘されています。他方、男女が差別なく、活き活きと活躍している職場も存在します。そこには、認知変容を促す多様な仕組みや仕掛けもあります。現場での処方箋を明らかにするとともに、テレワークやフェムテックなどの最近のテクノロジーを活用して、イノベーションにつなげるワークを交えながら、実践につながるスキルを皆さんと一緒に考えていきます。
対象者
若手〜管理職、経営者、男性・女性別
研修の期待される効果
・法的な規制は理解しているものの、女性活躍するための手法がわからない
・男女が共に活躍できる組織づくりの進め方がわからない
・多様性がパフォーマンスにつながるのかが理解できない
・ジェンダーとイノベーションは関係ないと認識している
・「対話力」を高めることができ、相手を理解しながらのディスカッションやプレゼンテーションができるようになる
・「対話力」を中心に男女のギャップを埋め、それが組織変革につながるマインドを醸成する
・多様性が個人と組織のパフォーマンスにつながることをが理解できるようになる
・研修中に、得られた知識を基に、イノベーションの発想を現場に戻ってからも、職場の改善につながるようになる
研修プログラム例
世界的な比較、男女の意識のずれ、男女問題ではなくダイバーシティ&インクルージョンとして捉える、パフォーマンスやイノベーションにつなげる
【内容】
・なぜかの討議を行い、それをマインドマップで作成する
・対話力(one on oneやワークの機会を通じた対話の育成法に問題はないか
・企業社会全体の問題のみならず、各企業の要望やコンテクストに応じて事前にメニューを提示する(ワーキングマザー向け、男性管理職向けなど)
2.女性活躍のための阻害要因の除去と促進要因を考える
女性活躍に関する阻害要因と促進要因を捉え直し、個人の問題と組織の問題と結び付けてパフォーマンスを上げるための手法を考える
【内容】
・自分なりのキャリアを描く あなたのロールモデルは?
・心理的安全性は担保されているか?
・W&Lバランスで組織の労働生産性につなげるには?
・組織と個人がともに育つための認知転換(バイアスの除去)を行う処方箋を考える
3.パフォーマンスとイノベーションの実践につなげる
「ジェンダード・イノベーション」という用語も出てきていますが、ジェンダーの違いを、働き方改革につながるリモートワークの活用にとどまらず、フェムテックなどのイノベーションにつながる内容を討議し、発表する
【内容】
・最も重要なのは、男女が共生してパフォーマンスを出せる組織文化をつくること
・そのためには、パフォーマンスにつながるイノベーション、商品開発をテーマを与えてグループごとに討議し、プレゼンテーションを行い、上司から経営者に認めてもらえるようにする手法を整理し、提案する
▼研修のウリ!
プレゼン演習はワークとプレゼンテーションを取り入れるだけでなく、相互評価を行っています。また、事後の変化も相互に確認し合います。実施後、他の方々の評価を得ることで、以下のメリットが期待できます。
・講師や第3者の自己評価を得て自身を客観的な評価と新たな発見につながる
・講師や他の受講生からもらったフィードバックの意図が理解できる
・相互の関係が続く場合、事後の変化のなかでも自己を確認できる
講師からのメッセージ
MASAMITSU SHIMANE嶋根 政充
一般的な女性活用研修は、具体的な組織変革につながるものではなく、単発的な対策として設計されているものがよく見られます。それに対して、本講座は組織と個人が共に成長していくwin-winの立場を取ります。それは、組織のパフォーマンスにつなげる「対話力」がものをいってきます。つまり、一人ひとりが納得感を得るために不可欠な要素である「対話力」に重きを置きます。また、男女のお互いの状況の違いを意識しつつ、それをイノベーションにつなげていくことも想定しています。本講座は、まずは認知変容を促し組織変革につなげ、それを組織のパフォーマンスにつなげて行動変容を起こしていきます。
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