論理的な文章作成の基礎研修論理的な文章作成(ロジカルライティング)を初めて学ぶ方、学び直しをしたい方へ/6時間×1日間(時間調整の対応は可能です)
こんな課題に対する研修です
論理的な文章作成は、さまざまな業務で必要とされる基礎スキルの1つです。報告書や申請書、社内報などの社内で閲覧される文書や、自社の商品・サービスを社外にアピールすることを目的とした文書など、職務に応じて多種多様な文章作成が求められてきます。一方で、文章を作成する際、「ビジネス文書の作成の経験が少なく、文章表現をより良くしたい」「まとまりの無い長文となってしまう」「主張したいことが伝わらない」などの課題が散見することも少なくないと思います。
この研修では、論理的に文章を作成する上で、基本となる事項を中心にワークを交えて解説していきます。最後に、論理的な文章作成で実用的な手法であるSDS法とPREP法を取り上げます。
対象者
新入社員~入社5年目
研修の期待される効果
・書く内容を整理できず、何から書けば良いか分からない。
・書き言葉の表現について、不安がある。
・伝えたいことが、読み手に正しく伝わらない。
・書く内容に関する自身の考えをまとめて、書く順序や内容構成を把握する。
・書き言葉の表現や、日本語の文法や語法について理解する。
・論理的な文章展開などについて理解を深め、伝えたいことを読み手に正しく伝える。
研修プログラム例
文章作成の手法を学ぶ前に、何について気を付けなくてはならないのかを解説します。
日本語のスタイルガイド(表記ガイドライン)をいくつか紹介します。
〈内容〉
・【ワーク1】文章を作成する上で、気を付けていることは何ですか。
・伝えたい内容の決定
・読み手の想定
・スタイルガイド活用のススメ(「表記ゆれ」「敬体と常体」「全角と半角」「漢字・ひらがな・カタカナ」「句読点などの記号」など)
2.論理的とはどういうことか(論理的思考の概説)
論理的に文章を作成するにあたり、文章作成の技術を取り上げる前に、論理的思考について概説します。
〈内容〉
・【ワーク2】「論理」とは何か
・論理的思考に関する具体例を含めた解説(キーワードを一部穴埋め式にして、適宜、受講生の思考を促す)
3.書き言葉と話し言葉
普段の会話で使用している話し言葉と、文章で使用されている書き言葉を比較して、違いを確認していきます。
〈内容〉
・書き言葉と話し言葉の違いと注意点
・【ワーク3】話し言葉から書き言葉への変換
4.文章作成で有効な日本語の文法・語法
読みやすい文章を作成するには、日本語の文法や語法に関する一定の知識が必要になります。
この節では、文章を作成する上で知っていると有効な日本語の文法・語法について解説します。
解説した後で、ワークへの取り組みをしっかりと行い、理解を深めます。
〈内容〉
・文体の統一
・主語と述語の対応
・修飾語と被修飾語の係り受け
・接続詞の使い方
・助詞の使い方
・【ワーク4】文章表現の適切な選択
5.読みにくい文章の特徴
ここまで学習してきた内容を踏まえて、読みにくい文章の特徴を解説します。
解説後に実施するワークでは、文章が読みにくい場合、原因となる箇所を見つけ出してもらいます。その際、その箇所の何が問題なのか、どのように修正するのかを考えます。
〈内容〉
・文章の論理展開の不成立
・文章理解に必要な情報の不足
・事実と意見の混同
・主語と述語のねじれ
・修飾語と被修飾語の距離
・接続詞の不適切な使用
・一文の長さ
【ワーク5】読みにくい文章の指摘と修正
6.SDS法とPREP法
論理的な文章作成をするにあたり、実用的な方法として、SDS法とPREP法の解説をします。
〈内容〉
・SDS法の解説
・SDS法の文章例
・PREP法の解説
・PREP法の文章例
▼研修のウリ!
書き言葉の表現や日本語の文法や語法など必要な事項を取り上げ、文章作成の前段階となる基礎知識から学びます。加えて、論理的な文章作成に必要な論理的思考も概説します。ワークでは、書き言葉や文法・語法を意識して、論理的な文章の作成に取り組みます。
研修後には、論理的に文章を作成できる素地が養われていることを目的とします。
講師からのメッセージ
EIICHI CHINO茅野 栄一
業務を遂行するために必要な文章は、文学作品のような文章ではありません。伝えるべき事項が「正しく」「読みやすく」書かれている文章が、業務遂行で求められる文章です。文章を作成する上で、書き言葉の表現や日本語の文法や語法を意識することは、文章作成能力を向上させるために非常に有効です。
日本語を母国語とする日本人にとっては「言われなくても分かる」と感じる事項が多いかもしれませんが、文章力を向上させるためにも、改めて日本語の表現や文法を確認してみませんか。
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