やさしくわかるLGBTQ研修ハラスメントを防ぎ誰もが安心して働ける職場づくりのために/2時間(質疑応答含む)

こんな課題に対する研修です

・12人〜20人にひとりの割合で存在するLGBTQ。当事者の約8割は、職場で誰にもカミングアウトをせずに働いています。そのため、LGBTQはその存在が非常に見えづらい特徴があります。一方で、政治家の差別発言がたびたび問題となるように、当事者の存在を公然と否定する人は一定数存在します。セクシュアリティを隠して働く当事者はそのような発言に密かに傷つき、生産性を下げたり離職に至るリスクもあります。LGBTQに対して、心の中ではどんな感情を抱くことももちろん自由ではあるのですが、公言するとハラスメントになることもあります。
・企業のSNSアカウントがLGBTQに関連する発信を行うことで、いわゆる「炎上」するケースも散見されます。企業アカウントを管理する担当者はより、正しい知識と慎重さ、想像力が求められる時代になっています。
・近年はトランスジェンダーの社員が、トイレ問題や服装などにかかる企業の対応について訴訟を起こしたり、ハラスメントによる労災申請に発展するケースも起きています。トランスジェンダーの社員への対応をめぐっては、他の社員との関係調整が必要となるケースも多く、企業にとって悩ましい課題のひとつです。
以上のような課題に対して、近年の国内外の動向や裁判例もふまえつつ、適切な対応を行うために必要な知識を学ぶことができます。

対象者

管理職、人事・労務担当者、経営者

研修の期待される効果

デフォルト画像

・LGBTQにどのように対応したら良いかわからず、不安だ
・具体的にどのような言動がハラスメントになるのかわからない
・セクシュアリティはプライベートな問題なのに、なぜ研修で学ばなければいけないのかわからない
・社内でカミングアウトする当事者が出た場合の対応について準備したい

デフォルト画像

・LGBTQに対して身構えず、安心して関われるようになる
・具体的にどのような言動がハラスメントになるのかがわかる
・企業がなぜ、今LGBTQに対して適切に対応しなければならないのかがわかる
・社内でカミングアウトする当事者が出た場合の具体的な対応方法がわかる

研修プログラム例

1.セクシュアリティについての基礎理解
現在の国際基準や、国内の法整備・裁判事例などをふまえ、ビジネスシーンにおいてセクシュアリティをどのように理解し、取り扱うべきかを学びます。併せて、ビジネスパーソンや企業がLGBTQに適切な対応を行わないリスクを知ることで、ハラスメント防止に対する意識を高めることができます。
【内容】
・LGBTQの「Q」に含まれる重要な意味
・LGBTQ対応に取り組む企業の広がり
・LGBTQに関する法律や条例改正の動き
・国際社会の動向
・国内の社会の意識変化
・企業がLGBTQに適切な対応を行わない3つのリスク
・セクシュアリティを構成する3つの要素
・トランスジェンダーの多様な在り方
・セクシュアリティを取り扱う上での3原則

2.ハラスメント防止のために必要な知識
LGBTQに対するハラスメントの多くは悪意なく無意識のうちに行われ、生産性の低下や離職、メンタル不調、訴訟など様々なリスクをもたらします。ハラスメントの具体例や、その背景にあるアンコンシャスバイアスを理解することで、安心安全な職場を作るための方法を学びます。
【内容】
・LGBTQにまつわるアンコンシャスバイアスとマイクロアグレッション
・SOGIハラスメント(性的指向と性自認に関するハラスメント)の具体例
・トランスジェンダーのトイレ問題、服装問題への適切な対応
・社内でSOGIハラスメントを見かけた時の対応
・危険な「アウティング」の理解と防止対策

3.カミングアウトの安心安全な受け方
近年のLGBTQに対する社会環境の変化に伴い、職場でカミングアウトをして働く当事者も少しずつ増えています。カミングアウトの適切な受け方を知ることで、いつそのような機会に遭遇しても落ち着いて対処でき、悪意なくハラスメントをしてしまうリスクを回避することができます。
【内容】
・カミングアウトを学ぶべき理由
・カミングアウトできない当事者はどのような困難を抱えているのか
・相談を受ける際の注意点とノンバーバルコミュニケーション
・カミングアウトを受けた時に伝えるべき3つのこと
・アライであることを表明する具体的方法

▼研修のウリ!
・「差別や偏見をなくそう」というメッセージよりも、「ハラスメントの加害リスクから自分を守る」「安心安全で、生産性の高い職場を作る」ことに力点を置くため、多様な意見を持つ受講者にも受け入れやすい研修です。
・現在の国際基準や、国内の法整備・裁判事例などの客観的な事実に基づき、論理的に「適切な対応を今学ぶべき理由」「社内で意見対立が起きた時の対応ポイント」を学ぶことができます。

お客様の声

・とてもわかりやすく、かつ当事者、非当事者どちらにも寄り過ぎない中立的な解説で、聴講後アンケートでは、98.7%が「非常に参考になった」「参考になった」と回答しました(「非常に参考になった」が6割超)。特に、LGBTQの基礎知識、SOGI ハラに該当する言動・行動や、カミングアウトを受けた場合の適切な接し方についての解説は、聴講後アンケートで高い満足度となりました(三菱ケミカルグループ様)
・客観的でフラットな立場からコーチング、ファシリテーションしてくださったため、様々な意見を持つ社員にも受け入れやすかったのではないかと思います。宮川さんの当事者としての言葉に重みがあり、様々なケーススタディにも多くの学びがありました。また、対応の難しいトランスジェンダーのトイレや服装の問題にも、対応のポイントを示していただき、非常に納得感がありました。

講師からのメッセージ

宮川 直己

NAOKI MIYAGAWA宮川 直己

企業のLGBTQ対応には、トランスジェンダーのトイレ問題やハラスメント予防など、悩ましい課題も少なくありません。国際的な動向や国内の法改正、近年の判例などを総合すれば一定の模範解答を導くことはできますが、その課題に関わる一人ひとりの感情を無視することはできないからです。その「模範解答と個人の感情のギャップ」を埋めるために必要なのが、「正しい知識」と「コミュニケーションスキル」です。これらをLGBTQ当事者として、かつ客観的、中立的な立場からお伝えすることで、全ての人にとって働きやすい職場づくりのお役に立ちたいと考えています。

この講師の詳細ページへ
この研修について問い合わせる
  • sb-bnr-pickup.png
  • sb-bnr-concierge.png
  • sb-bnr-collaboration.png
  • Withコロナ時代の研修対策
  • Zoom研修/セミナーテクニカルサポート派遣
  • sb-bnr-jpia.png