ビジネスモデルと事業プラン作成の実践研修新規事業のビジネスデザインと押さえておくポイント/7時間×5日間(事業プラン作成の実務演習含む、短縮版も実施可能 6時間1日~)
こんな課題に対する研修です
VUCAの時代やDX(デジタル変革)、SDGsや地球温暖化など、社会は大きく変わろうとしています。その中で、多くの企業において継続した成長を目指して、既存事業の見直しと変革、新規事業への取り組みが求められています。これからの新しい社会に適したビジネスを作り上げていくには、社会変化を見越した事業プランの作り方の基本を押さえておく必要があります。
本研修は、新規事業の立ち上げや事業企画・事業開発を学びたい人向けに、これからのビジネスの考え方と作り方を学びます。
顧客の課題を解決して新しい体験を提供するビジネスをデザインするという視点から、ビジネスモデルと事業プランの基本を学び、これらを自らの手で作成できるスキルを習得します。事業プランで策定する施策の関係性と整合性をお伝えします。
また、競合とは差別化して他社には真似のできない強みを築くためのオペレーション設計についてもお伝えします。
対象者
中堅~管理職 新規事業担当、事業企画担当、経営戦略担当など幅広い部門
研修の期待される効果
・ビジネスモデルや事業プランは聞いたことがあるが、考え方や作り方を基本から学んで実践したい。
・事業プランを作成して実行しているが、施策が空回りする気がして、思ったような成果が得られていない。
・自社の事業を社会の変化に合わせて変革・再編・再構築したいが、どうすればいいか迷っている。
・事業のタネやアイデアをビジネスとして成立させるにはどうすればいいか、実践的な手法を身に付けたい。
・事業の特徴や独自性を磨き上げて、他社には真似のできない強みを築き、差別化を実現したい。
・ビジネスモデルと事業プランの基本的な考え方を理解して、自分で作成できるようになります。
・企画・設計したビジネスを実現するために整合性のある施策が実行できるようになり、業績・成果につながります。
・顧客の潜在的な課題を解決する新しい体験をデザインして、顧客満足度の高いビジネスが実現できます。
・これからの時代に合ったビジネスを創り出して、将来も継続した成長が見込めるようになります。
・独自性のあるビジネスを実現して、他社には真似のできない強みを築き上げることができます。
研修プログラム例
ビジネスを考えていく背景として、環境変化が加速している時代、デジタル化が進む社会について理解します。その中で、どのようにビジネスを考え、創り出していくべきなのかをお伝えします。
ビジネスの基本は顧客の課題解決することでの価値の提供にあることを学び、潜在ニーズの見つけ方をお伝えします。
ドラッガーに5つの質問も使って、ビジネスの前提となる対象顧客、解決する課題、顧客体験を考えていきます。
<内容>
・オープニング、ゴール設定
・VUCAの時代とデジタル変革(DX)
・これから起きる変化
・提供価値と競争要因の変遷
・ビジネスとは何か?
・ドラッガーの5つの質問
- 顧客は誰か?
- 顧客の課題と提供価値
・潜在ニーズを見つけるには
・課題の解決策を考える
・解決後の姿と顧客体験
2.ビジネスモデルとは?
収益の仕組みをデザインする
ビジネスモデルを基本から学び、作成できるスキルを習得します。
事例を使いながら、基本となるビジネスモデルのいくつかをお伝えして、提供する価値の創出と収益の流れの関係を学びます。
ビジネスモデル図解、ビジネスモデルキャンバスの基本と作り方をお伝えし、実際に描いてみます。その中で、ビジネスモデルを構成する要素間の整合性が重要なこと、価値を創り出すために何をするのか、オペレーションの重要性に気付きます。
<内容>
・ビジネスモデルとは?
・いろいろなビジネスモデル
・ビジネスモデル設計のポイント
・価値を創出する流れを考える
・収益の流れを考える
・ビジネスモデル図解
・リーンキャンバスで概略設計
・ビジネスモデルキャンバスとは?
- 作り方と順序
- 流れと構造を整理する
・ビジネスモデルを検証する
3.事業プランの作り方
実行する施策を設計する
ビジネスを実現するための実行計画である事業プランの作り方を学びます。
前提として、戦略についてお伝えし、事業戦略とは、施策として実行することとやらないこととの境界線を決めることを理解します。また、戦略を決めるための市場ポジショニングや独自性による差別化などマーケティングの基礎をお伝えします。
事業プランにおいては、実行施策が提供する価値や戦略と整合していること、業績目標に直結していることを理解します。
<内容>
・戦略とは何か?
・事業戦略の目的と必要な理由
・事業戦略の決め方・作り方
・市場調査とポジショニング
・独自性と差別化のポイント
・やることとやらないことを決める
・実行施策に落とし込むには?
・戦略と施策の整合性
・施策と施策の関係と成果への影響
・目標とKPIの設定
・実行順序とスケジュール
4.独自の強みを築くには?
オペレーションを設計する
せっかく決めた戦略でも実行されなければ意味がありません。戦略・施策を実行するのは現場であるとの観点から、現場力とオペレーションを考えていきます。
他ではやらないことをやることが独自性を生み出すことを、事例を使いながらお伝えします。それを支えるのが現場力であり、卓越したオペレーションが真似のできない強みを築く源泉となることを理解します。
現場力の鍛え方と強い組織の作り方についても学びます。
<内容>
・戦略を実行するには?
・戦略が実行できない理由
・現場力を考える
・オペレーションとは?
・オペレーションの重要性
・戦略とオペレーション
・強みと独自性の源泉
・オペレーショナル・エクセレンスとは?
・現場力を鍛えるには?
・真似のできない強みを作る
・オペレーションに強い組織を作る
5.事業プランを作成してみる
ビジネスデザイン・ワークショップ
この研修で学んだことを応用して、演習形式もしくはワークショップ形式で、実際にビジネスモデルと事業プランを作成してみます。題材としては、状況に応じて受講者が自ら考えたアイデア、または、ケーススタディを用います。
作成した事業プランを発表して全体で共有します。特に強みを築くオペレーション設計が重要なことへの気付きを得ます。
お互いに議論・フィードバックして学んだことを振り返って、研修をまとめます。
<内容>
※演習・グループワークにて実際にビジネスモデルと事業プランを作ります。
・ケーススタディもしくはワークショップ形式でビジネスモデルと事業プランを作成
・対象顧客と提供する価値を決める
・ビジネスをデザインする
・事業プランと収益計画を作る
・オペレーションを設計する
・作成したプランのプレゼン
・フィードバックと全体での共有
・まとめと振り返り
▼研修のウリ!
新規事業や事業開発を進めるために、ビジネスモデルと事業プランの策定が重要なことは言うまでもありません。このテーマの研修は多数あり、ビジネスモデルの工夫や面白さが一つのポイントです。
しかし、本当に大事なことは、ビジネスモデルを構成する要素の整合性です。
本研修では、顧客に価値を提供するためにやるべき施策を掘り下げて考えます。顧客から視た独自性があり、すぐに使えるビジネスプランが作成できます。
お客様の声
これまで意識したいなかった、気付いていない内容も多かったので、刺激になりました。ビジネスでの考える視点をたくさんいただいた気がします。今後の新規事業の検討や事業化推進の活動に大きなバックボーンを得ました。研修内容のすべてが今学びたい、習得したいものでした。ありがとうございました。今後は、さらに経営やビジネスについての学びを深めて、企業の課題に対して視野を広げること、現場の経験を積み重ねて、実務に活用していきたいです。
これからの時代は、こうなる。そのためには、こういう考え方、やり方ができるようになっていなければいけないという流れでの説明だったので分かりやすく、良かったです。これから企業が取り組まなくてはいけない危機感がはっきりして、かつどのように変化への対応を進めていくべきか、ビジネスプランを作成するイメージができました。企業変革は「社員の心が経営資源」であり、如何に彼らを主体的に動かせるかが鍵であり、どのように『人間の心』をつかむのか、その課題解決を今後探究していきたいと思います。今後ともご教授頂ければ幸いです。
講師からのメッセージ
KEIICHI HIBI日比 慶一
企業の中での既存事業の変革、新規事業の開発、起業家としての事業立上げを進めてきた中で、たくさんのビジネスを設計し、ビジネスモデルと事業プランを作成してきました。その経験を通して気付いたことは、他人がやらないことをやることが独自性であり、差別化になるということです。商品やサービス自体に目が行きがちですが、本当に大事なことは背後にあるオペレーション、業務プロセスだったのです。言い換えれば、明日から毎日何をやるのか、ということです。
本研修では、見逃しやすいこのポイントをしっかりお伝えし、独自性のあるビジネスプランを作り上げます。
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