介護支援専門員が知っておきたい社会資源の利用のしかた支出を抑えるために利用できる社会資源について理解を深める/2時間(希望により時間短縮・延長可)

【介護・福祉事業所対象】 プリセプター(新人育成担当者)研修

こんな課題に対する研修です

介護支援専門員の76.8%が看護師と介護福祉士の有資格者で現場の業務は得意でも、社会保障は苦手という方が少なくありません。様々なバックグラウンドをもつ介護保険サービスの利用者を支援するためには、社会保障の知識が必須です。支援に必要とされる社会資源は介護保険はもとより健康保険、年金、所得税、医療費助成、福祉サービス、公的扶助など多岐にわたります。利用者本人および利用者を介護している家族等は介護保険サービス以外にも利用できる制度があることをご存じない方が圧倒的に多い傾向にあります。知らないことで不自由な生活を強いられたり不利益を被ることがないように、介護支援専門員はケアプランの作成だけでなく、利用者の生活状況を聴き取り自身の持つ知識をフル稼働して適切な制度利用に結びつける役割もあります。業務で必要になる正しい知識を身に着けられます。

対象者

介護支援専門員

研修の期待される効果

デフォルト画像

・社会保障が苦手で利用者や家族に質問されてもきちんと答えられない
・わかるものもあるが理解があいまいなものもあり、利用者や家族に自信をもって説明できない
・資格取得時(または更新研修時)から知識がアップデートできていない

デフォルト画像

・苦手意識を克服して利用者や家族にきちんと説明できるようになる
・得手不得手がなくなり、利用者や家族のもつ課題に幅広く対応できるようになる
・改正された制度について理解を深め、最新の情報を利用者や家族に提供できるようになる

研修プログラム例

1.収入と税金
高齢者世帯の主な収入は年金です。年金額は毎年改定され増減しますが、増えたとしても大きく増えることはありません。年金だけで生活していくのは困難な世帯も多数あります。
ここではまず収入・所得・課税の基本的な事柄について理解を深めます。そして無駄な税金を支払わなくてもいいように、少しでも節税できる余地がないか、いくつかの施策について活用法を検討してみます。
【内容】
・収入・所得・課税所得の違い
・医療費控除〜対象は医療費10万円以上とは限らない!!
・住民税非課税世帯になれないか?
・税法上の障害者とは
・税法上の寡婦とひとり親控除の新設

2.医療費助成のいろいろ
すべての世代で利用可能であり必ず知っておかなければいけない高額療養費制度、介護保険のみならず健康保険も同時に利用している人が多いことから知っておきたい高額介護合算療養費、さらになんらかの持病がある人も多いことから難病医療費助成についても学習します。
【内容】
・高額療養費制度
・高額介護合算療養費
・指定難病医療費助成

3.高齢者=障害者か?
〜障害者施策との関わり〜高齢者なら介護保険、それ以外は障害者施策で、18歳未満は児童施策というふうに福祉制度は一般的に縦割りです。
しかし高齢者の中には身体障害者手帳を所持している人がかなりいます。高齢者だから介護保険しか使えないとは限りません。ほかに利用できる可能性のある制度について学習し、「引き出し」を増やします。
【内容】
・心身障害者医療費助成
・後期高齢者医療制度への加入
・特定疾病療養費
・その他の主な福祉サービス
・高額障害福祉サービス等給付費

4.生活保護は最後の砦
あらゆる手立てを尽くしてもどうにもこうにも生活が立ち行かない場合、最後に活用するのが生活保護です。生活保護を受給できる要件等について学習します。
【内容】
・絶対扶養と相対扶養
・家と車
・保護を受けている人が入院したら・・

▼研修のウリ!
元医療ソーシャルワーカーの社会保険労務士があなたの“苦手”克服のお手伝いをします。一般的によく利用される高額療養費制度から健康保険と介護保険の両方を利用して初めて利用可能になる高額介護合算療養費制度、意外と知られていない難病患者さんの医療費助成や障害福祉サービス、最後の手段として活用する生活保護まで、介護支援専門員が知っておくべき知識のポイントを短時間で効率よく習得できます。

お客様の声

とてもわかりやすい講義だったと思います。住民税非課税世帯にならないかを検討する、税法上の障害者とはなど興味深かったです。要支援の人で障害者に準ずると書いた書類が来ているけどどうしたら良い?と良く問い合わせが毎年来ていました。非課税世帯だからそのままで良いよと答えていましたが、その流れがよくわかりました。高額介護合算療養費の仕組みもよく分かりました。なるほどと思いながら聞いていました。ありがとうございました。
利用者様に利用できる社会資源について細部まで講義いただいたのでとてもわかりやすかったです。また基本介護保険が優先であるが障害福祉サービスと併用できる可能性があるなら交渉してみてはという考えや思いを持って支援することの大切さを学びました。

講師からのメッセージ

山地 雅子

MASAKO YAMAJI山地 雅子

総合病院で医療ソーシャルワーカーをしていたとき、いつも感じていたのは患者さんもご家族もこんなに大切なことなのに社会保障のことを何もご存じないということでした。病気や骨折、ケガなどがきっかけで要介護状態になる方は多く、様々な日常生活課題の解決に社会保障の知識は欠かせません。この人に相談してよかったと思われる、信頼される介護支援専門員であるためにぜひご自身の知識の引き出しを増やして、利用者とそのご家族をしっかりサポートできるようになっていただきたいと思います。

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