ITリテラシー研修ITへの苦手意識を払拭し、業務経験を活かしてDXで主体的役割を担う/4時間(2時間の短縮版実施可能)

こんな課題に対する研修です
企業が業績を高めるために、ITを活用した取組み(DX)は不可欠になっています。
ところが、先進企業といえども「ITが苦手」「自分には向いていない」と感じている方が多く、ITリテラシーの向上が課題となっています。こうした苦手意識の背景には、科学的根拠に乏しい“思い込み”が大きく影響しており、特にミドルシニア層に強く見られる傾向があります。
生成AIの登場によって、求められるITスキルも変化しました。技術知識よりも、「どんな問いを立てるか」「自分の経験をどう活かすか」がカギとなっています。非IT人材にとって活躍のチャンスともいえます。
本研修は、現在のITリテラシー本質を考え、体験しながら、「課題を乗り越えられる」という実感を得て、「自分はまだまだやれる」「新しいことにも挑戦できる」—前向きな一歩を踏み出すきっかけとします。
対象者
中堅~管理職、経営者
研修の期待される効果

・ITの必要性は自覚しているものの苦手意識があり、使いこなせていない
・自覚はなくてもDXに対して否定形で、取組みを進めるブレーキとなっている
・生成AIの利用に興味はあるが、ITが苦手なので、限定的にしか使っていない
・年齢が足枷となって、ITなど新たなことを学ぼうとする意欲が沸かない

・ITへの苦手意識が思い込みにより生じている事実を知って、DXに前向きになる
・業務スキルを活かしてDXの取組みに貢献する姿勢を示す
・生成AIを積極的に活用して業務効率を向上
・年齢言い訳にせず、新たなことを学ぼうとする
研修プログラム例
DX:D(=デジタル)は、X(=変革)をもたらすための手段でしかなく、変革
わかりやすく言うと、儲ける仕組みの構築ができるなら、デジタル利用の必要はない。この事実を、「DXの成功例」と言われるNetflixの事例などを通じて理解するとともに、IT抜きで変革することは、むしろ難しいということを知る。
【内容】
・自己紹介<受講生のITへの意識とITリテラシーのレベルを共有>
・DXの本質 ~Xが目的で、Dは手段
・昭和のタクシー業界が挑んだ生き残り戦略
・倒産寸前のレンタルビデオ店だったNetflix
・“ITを使わない戦略”の限界
2.なぜITへの苦手意識が生まれるのか
研修の現場で尋ねると、ITが得意だという人はほとんどいません。業務には詳しくてもITだけは苦手、という人が多いのです。しかし、ITへの苦手意識が科学的根拠のない“思い込み”によって生じているとすれば、意識を変える第一歩になる可能性があります。
【内容】
・ITへの苦手意識はなぜ生まれるのか
・科学的に正しいことVS思い込み
・思い込みによる学習能力の低下
・苦手意識の克服法~原因がわかれば対策できる
3.DX人材=ITスキルではない! 本当に求められる能力とは?
組織が求めることはDXの推進ですが、推進役たるDX人材の要件には純然たるITスキルはわずかしかありません。
また、生成AIの浸透によって、求められるITスキルのハードルは下がり、ビジネススキルこそが重要になっています。DX推進に何が必要か明らかにすることを通じて、長年培ってきたビジネス経験が生きることを確認します。
【内容】
・DX人材とは、何ができる人か?
・違和感がカギ!日常から ビジネス変革のヒントを見つける
・ペルソナを設定して、お客様のニーズを深堀り
・AIができること vs. 人間にしかできないこと
4.生成AI使いこなし術
生成AIを上手に使うと、業務効率を飛躍的に高めるだけでなく、壁打ちなどによって創造性の壁を越えることにも役立ちます。使いこなすための秘訣が、ITスキルでなく、ビジネススキル、特にコミュニケーション能力であることを紐解きながら、生成AIを武器として使えるようにします。
【内容】
・よい答えを引き出す“たったひとつの条件”とは?
・使いこなす第一歩 ~生成AIのカラクリを知る
・「RAGって何?」にとどまらない、仕組みと限界のリアル
・実は相性抜群! Excel × 生成AI
・ロールプレイで思考を深め、スキルを定着させる ~ChatGPTとの対話
5.DXを推進するリーダーシップ
自分自身はITが苦手であっても、DXを推進する組織を生み出し、マネジメントすることは可能です。ITを活用する仕掛けを作り、従業員の背中を押す方法を紹介します。
また、「DXをやれ!」と号令をかけるのではなく、どうすれば儲かるのか従業員といっしょに考える姿勢も重要であり、その仕組み作りにも触れていきます。
【内容】
・人材育成は焦らず、目標に向かって一歩ずつ着実に!
・失敗してもよい組織文化は、口先だけではつくれない
・1マイルの壁 ~気持ちのブロックが外れると力を発揮できる
・クイック・ウィンが組織の雰囲気を変える
・部下が付いてくる率先垂範とは?
・根負けするまで続ける
▼研修のウリ!
ITに苦手意識をもつ従業員が多い組織が変革するきっかけとなる研修です。年齢が高いほどITへの苦手意識が強く、新しいことを学ぼうとしない傾向が増しますので、年齢の高い従業員が多い組織の活性化で、特に威力を発揮します。
大手民間企業のほか地方自治体でも実績があります。また、本研修のコンセプトは、地方自治体向けのIT月刊誌「J-LIS 2025年8月号」(ぎょうせい)で巻頭インタビューとして紹介されます。
お客様の声
様々なシステムや仕組みを取り入れて効率化することで顧客サービスを向上させるDXの必要性を痛感した。従業員の意識改善(機械や新しいことへの苦手意識等)を取り払う必要があり、たとえDXを取り入れたとしても、人間側のDXの受け入れ態勢が無ければあまり効果が見込めないと感じる。このような研修の機会を設けていただけるのは、大変助かります。
・DXに対する意識の変化に繋がった。必要以上に苦手意識を持つ必要のないことを知った。また、今後のDX対象としては、業務の効率化、顧客サービス向上が思い当たり、特にコンビニ納付や、現金以外の決済への対応を急ぐ必要を痛感した。一方で、管理職への浸透が欠かせないが、同様の研修を管理職向けにも実施すると聞いているので、成果を期待している。
講師からのメッセージ

SHINJI TSUCHITANI土谷 伸司
ITリテラシー向上に関する研修では、受講生のマインドを変えることなく、ITスキルを一方的に教えてしまい、結果として消化不良に終わるケースも多く見られます。
当研修はそうした経験を持つ組織からのご相談を受け、実施する機会が増えています。ITに対する苦手意識を克服するプロセスを経験することで、自己効用感が高くなり、多様な取組みテーマに積極的に臨む姿勢を醸成する効果も期待できます。
受講生を管理職に限定して、ITが得意でない組織を率いて「DXを推進するためのリーダーシップ」を中心とした研修にカスタマイズすることも可能です。
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