Rを用いたデータ分析・統計解析の基礎研修R Studioの基本操作と統計解析の基礎的な内容を学びます/6時間×1日間(時間調整や、取り上げる内容選択など、柔軟に対応します)
こんな課題に対する研修です
DX(デジタルトランスフォーメーション)の社会への認知度は高まっています。経済産業省で展開されているDX推進施策により官民一体でDXを推進している昨今、データの有効活用は、企業にとって重要な課題の1つとなっています。データの有効活用を目的としたデータ分析を実施するには、さまざまな統計解析の知識や、統計ソフトの使用が不可欠です。その一方で、データ分析や統計解析を始めたばかりの受講生の中には、理解が思うように進まない経験をお持ちの方も少なくないと思われます。
この研修では、データ分析や統計解析について概説した後、フリーソフトであるRの基本的なコマンドやR Studioの基本操作を学びます。その後、統計解析の基礎的内容の解説およびR Studioを用いた演習を実施します。
※フリーの統計ソフトRおよびR StudioをインストールしたWindowsPCをご持参ください。
対象者
R言語やデータ分析・統計解析に関心がある初心者
研修の期待される効果
・データ分析に興味あるが、実際に行ったことはない。
・統計ソフトを使用したことがない。
・統計解析を勉強したことがあるが、理解が進まない。
・データの見方を学ぶことで、数値の扱いに対する意識の変化を促す。
・R Studioを使用して、学習した統計解析の知識を確認できる。
・学習した統計解析の内容について理解を深める。
研修プログラム例
この研修の前段階として、データ分析や統計解析に対する自身のイメージを改めて確認していただきます。データ分析の基本的手順を示す中で、統計解析との関連性について解説します。
学生時に学習した確率や統計の内容を振り返り、これまで学習した内容の位置付けを確認していただきます。
〈内容〉
・【ワーク1】データ分析や統計解析にどのようなイメージを持っていますか。
・データ分析の意味と必要性
・データ分析の基本的な手順
・データ分析と統計解析との関連性
・【ワーク2】学校で習った確率や統計について振り返りましょう。
・記述統計、推測統計とは
・確率と統計の関連性
2.統計ソフトR Studioの基本操作
Rの基本的なコマンドや、R Studioの基本操作を解説した後、実際に操作をしていただきます。
RとR Studioはフリーソフトですが、商用ソフトに匹敵する性能を持っています。Rは、有用な外部パッケージが豊富です。データ分析に有用なパッケージ群であるTidyverseを紹介します。
〈内容〉
・R言語とR Studioの紹介
・コンソール画面からの操作(四則演算、変数の取り扱い)
・スクリプト画面の起動およびスクリプトファイルの作成、保存
・Tidyverseの紹介およびインストール
・データ構造と変数の型
・条件分岐と繰り返し
・外部ファイルの入出力処理
・データのグラフ化
・【ワーク3】学習した操作内容の演習
3.統計解析の基礎的内容の解説とR Studioを用いた演習
記述統計、相関、回帰、統計分布、推定、検定に関する基礎的内容を解説します。計算方法だけでなく、考え方の解説に焦点を置き、R Studioを用いた計算を交えて講義を進めることで理解を促します。
〈内容〉
・度数分布とヒストグラム
・平均とその他の代表値
・分散と標準偏差
・【ワーク4】R Studioを用いたさまざまな統計量の計算
・データの散布図と相関係数
・最小二乗法と回帰直線
・【ワーク5】R Studioを用いた相関の計算
・【ワーク6】R Studioを用いた回帰の計算
・母集団と標本
・標本平均の分布と正規分布(R Studioを用いて解説)
・母平均の統計的推測の考え方(R Studioを用いて解説)
・統計的仮説検定の考え方(R Studioを用いて解説)
4.これまでの振り返り
これまでに学習してきたことを振り返って、内容を確認していきます。
▼研修のウリ!
データ分析を実施するにあたり、統計解析は必須の知識です。この研修では、統計解析とRの基礎を扱います。Rを初めて使用するという前提で、受講生には、コンソール画面からの四則演算や変数への数値の代入などから始め、無理なく基本操作を身につけていただきます。R Studioを用いて記述統計と推測統計の基礎の解説および演習を行い、統計解析とRの基礎知識を習得していただくことが、この研修の目的です。
講師からのメッセージ
EIICHI CHINO茅野 栄一
データ分析や統計解析に「難しい」というイメージを持つ方は、少なくありません。実際、難しい内容が数多く学習範囲も幅広いのです。とはいえ、むやみに「難しい」と敬遠するのではなく、必要な知識を1つずつ学び、理解を深めていきましょう。
社会人がデータ分析業務を遂行する場合、学生の受験勉強と違い、手計算ではなく統計ソフトを用いて統計量を算出するのが一般的です。「統計解析の何が必要で、それはどのような考え方なのか」「データ分析に統計の知識を活かすにはどうすれば良いか」などの具体的な知識が、業務を遂行する上で必要になります。
この研修が、データ分析業務を遂行するための第一歩となれば、嬉しく思います。
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