職場でのストレスの多くが人間関係によるものです。上司が一方的に決め付け、部下の言うことを聴こうとしないということがあちこちの職場で見られます。人は、信頼されていると感じることによって、仕事に対するやる気を持ち、自分の意志で頑張ることができるのです。逆に、細かいことまでいちいち指示されると、自分で考えることをしなくなり、指示待ち状態になり、職場は沈滞します。部下が自分で工夫し、やる気を持って仕事が取り組めるようにするために、上司はどのように接すれば良いのかを学びます。

管理職（部下のいる社員）

１．コミュニケーションの基礎
「聴く」ということは、相手を評価したり、指導したりすることではなく、相手のことをそのまま受け止め、その存在を承認することだということを理解する。聴くことができるようになる。
＜内容＞
相手のことをそのまま受け止め、その存在を承認することの重要性を説明する。
【演習】
・職場で、家庭で、「聴いてもらえなかった」経験、そのときどのように感じたかを共有する。
・2人1組で、相手のいうことをじっくり聴く。聴いてもらった方、聴いた方、横で見学していた方それぞれの感想を共有する。

２．相手を承認する
相手を承認するということは、相手に賛成することではなく、例え自分の意見と違っても、相手がそのような考え、意見を持っているということを認め、尊重することであるということを理解する。相手を承認することができるようになる。
＜内容＞
話している相手を承認することを理解して頂く。灰色の石があるとする。自分は黒い石だと思っているが、相手は白い石だと思っている。その際、白黒をはっきりさせるために議論するのではなく、「私は黒い石だと思っているが、あなたは白い石だと思っていること、それは良く分かるし、それを尊重する」と考えることが、相手を承認するということだということを理解して頂く。
【演習】
・職場で、家庭で、誰かと意見が異なったときのことを思い出し、どのように感じたか、どのように行動したかを共有する。

３．1 on 1を導入する
職場に実際に1 on 1を導入するやり方が分かる
＜内容＞
職場に実際に1 on 1を導入する際に必要なことを説明する。導入されている会社の例として、ヤフーの事例を紹介する。
【演習】
・参加者がそれぞれの会社で1 on 1を導入するに際し、どのような準備が必要かを考える。先ずは自分の部署だけに導入して、定期的に運用することを想定する。
・上司役、部下役を交代しながら、実際に1 on 1をやってみる。

▼研修のウリ！
普段の職場で当たり前と思っている部下との関係を見直すきっかけにして頂くことができる。演習を通じて、上司としての視点に加えて、部下としての視点も持って頂くことにより、上司としての視点も新たなものにして頂くことができる。そのことにより、働き易いなごやかな明るい職場を作り出すことができる。